【Gサポート日記】アラブ首長国連邦(UAE)に見る組織の変化
「日に新た」多くの企業では進化を求めて不断の改革を進めています。
その変化や改革を国家レベルで推し進めている国があります。それはアラブ首長国連邦(UAE)です。
最近UAEの都市ドバイとアブダビを訪れる機会があり、その中で見聞きし又感じたことをお伝えします。
UAEは首長国連邦の標記の通り、7つの首長国がサウジアラビア他近隣の産油大国と対等に伍して行くため、1970年台初頭に連邦国家として樹立されたものです。首都はアブダビ、第二の都市はドバイ、それぞれが各首長国としてUAEを構成しています。
現在、UAE全体としての石油依存度は依然として高いようですが、ドバイでは石油はほぼ枯渇しているようです。
石油枯渇は国家存亡の危機であるところから、事前に脱石油と産業構造の転換を推し進めて物流拠点化を目指した結果、世界最大のハブ空港であるドバイ空港や港湾施設を有するまでに成長し、今では世界一の高さを誇るビルに代表されるように、世界中から多くの富がドバイ不動産に集中する状況となっています。
中東地域はアジアとヨーロッパを結ぶ地理的要衝に在ることを活用し、さらに税制優遇を与えることで多くの企業や投資を海外から集めることが出来たことが最大の成功要因であるようです。
UAEの改革は、連邦制による相互協力やアブダビの石油収益等を基礎とし、さらに首長による絶対君主制であるところから劇的な改革を推し進めることが出来たのではないかと思います。単一国家で議会制民主主義の日本と単純比較することはできませんが、国家単位においても短期間に大きな変化を生み出すことができるのだと認識しました。
我々、一般企業においても、日々変革の動きを止めてはならないと痛感した次第です。
弊社では、コンサルティング支援やビジネスプロセスのアウトソーシング(BPO)を通じて、皆様の進化変革をご支援して参ります。共に「日に新た」を目指しましょう。
平成30年5月14日
株式会社Gサポート
代表取締役 黒 園 宏