【Gサポート日記】企業は誰のためのものか
最近わが国では「こどもの貧困」が問題になっています。その対策の一つとして注目を集めているのが「こども食堂」です。経済的な理由から家で満足な食事を取れないこどもに暖かい食事を提供する、というコンセプトのもとに全国に2,200ヶ所にも増えています。
「こども食堂」は、調理と食事ができるスペースを一時的に借りることができれば手軽にはじめられます。一方その実態は寄付やボランティアによって成り立っていることが多く、継続することが難しい取組みでもあり、実際に撤退するところも出てきているようです。
万が一「こども食堂」が撤退した場合、その影響を最も受けるのは事業の当事者ではなく、そこを利用していた子供達かもしれません。
同様のことは、現実の企業活動にも当てはまると思えます。
「企業は誰のためのものか」と聞かれたら、多くの人は「株主のため」「従業員のため」と答えるのではないでしょうか。しかし企業の行う事業活動は、顧客をはじめ多くの利害関係者に必要とされ、支えられているのです。
松下幸之助は次のように言っています。
「企業は社会の公器である。したがって、企業は社会とともに発展していくのでなければならない。」
早くこのようなステージに上がりたいものです。
(添嶋真人)