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【Gサポート日記】製造業の外注戦略における注意点

  • 執筆者の写真: Jouji Takarabe
    Jouji Takarabe
  • 2017年9月19日
  • 読了時間: 2分

 最近、複数の製造業の支援先からお聞きするテーマがあります。外注政策についての内容です。

【自動車部品メーカーA社のケース】

 自動車部品メーカーA社は、国内製造業の海外生産拠点の進出が盛んになった頃から、アジアに外注先を発掘し受注した製品のほとんどを外注で賄っていました。そのうちに、国内工場で当該製品を製造できる社員が次第に減少し、最終的には誰もいなくなってしまいました。その後もアジアの外注先で製造された製品を出荷していましたが、製品品質基準が引き上げられ、多くの不適合品が出るようになりました。この事態に際しA社は外注先の品質向上に取り組もうとしましたが、社内に指導できる社員が残っておらず、大変苦労することとなりました。

【家電部品メーカーB社のケース】

 家電部品メーカーB社は国内取引先からの安定した受注を維持していましたが、将来予想される競争環境の激化を見据え、新たに海外大手からの受注を積極的に受けていく方針を進めました。すると、新たな受注に係る製品品質の要求は大変厳しいものでした。この要求に応えるため、B社は自社にない専門技術を持った外注先との連携に取り組みました。その後B社では次第に外注比率が高まり、既存の工場の作業者からは、受注した製品の製造を外注することを当然とする雰囲気が生まれ、自社内で技術を高める挑戦の動きが薄れていきました。

 これらの代表的な事例から次のような教訓を得ることができます。

1.自社製品の核となる技術は、自社に保有しておくことが望まれます。

 核となる技術を流出させないこと、技術に特化した社員を育成することが重要です。

2.外注を契機として、優秀な外注先から技術を学び取る姿勢を持つこと。

 研究心を維持し、外注先との様々なコミュニケーションを通じて自社の技術を高めましょう。

3.外注先に対する影響力を持てるようにすること。

 製品や製造プロセスに関して独自の基準を作り込み、基準をもとに外注先を指導できるようにすることが重要です。また、特定の外注先への依存体質を脱し、複数の選択肢を持てるようにすることも重要です。

(添嶋真人)

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