集団と組織
日本のラグビー強豪チームと海外のトップクラスのチームが、練習でスクラム対決をしたことがあったそうです。
同じポジション同士で1対1の対決を行うと、驚くことに日本チームも海外チームもほぼ互角、中には日本人チームの方が強いポジションもあったそうです。
そこから2対2、3対3と数を増やしていきましたが、それでも互角の状態が続きました。しかしさらに増えて、4対4、5対5となるにつれて海外チ-ムの方が優勢となり、完全にスクラムになった時、海外チ-ムは太刀打できない強さになったそうです。
海外チ―ムのコーチは「君たちが勝てる訳はない。単に個々の力を寄せ集め、その力の総和で戦っている。私たちは仲間の強さ、弱さを知り、それぞれカバーしあうイメージでスクラムを組んでいる。だから勝てる訳がない」
日本チームは集団だが、海外チームは個々の弱みをカバーしあい、強みを最大限に生かそうとする組織だったのかもしれません。
私たちの会社は集団でしょうか、組織でしょうか?
(村田 有久)